後書き
 この2つの物語「目覚まし時計」と「ある計画」は、2001年に刊行されたアヴァンギャルド・シリーズ1 「ボクたちネコのお人形のコンビ」のために書かれたのですが、ページ数の関係でこれには入らなかったものです。
 あと何篇かの物語を加えて、シリーズ2として刊行予定でしたが、シリーズ1の余りの反響のなさにやる気を無くして放置されていました。ひどい印刷にがっかりしたことも一因です。挿画は黒く塗りつぶしたようになってしまいました
 20年ぶりに原稿を読んでみると、メチャクチャ面白い!! 町田純は天才だ! と思いました。まあ、そう思うのは私くらいでしょうが、ネコのお人形のコンビの世界を楽しんでくださる読者がいれば嬉しいです。
 町田純は挿画を遺してくれなかったので,実物のネコのお人形を登場させました。大道具・小道具・撮影その他は町田まり子。”なんでも有り”のネコのお人形のコンビ、ということで、稚拙さはご寛恕を。


                            2022.10.2 Mariko Machida
実現しなかった物語 目次 
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